【5分でわかる!】研究室での英語論文の読み方のコツ

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(2017.8.3 加筆修正しました。)

こんにちは、大学院生ブロガーのサトシ(@rabotiku_sato)です。

研究室に配属されてから、英語の論文を読まないといけないのってけっこう大変じゃないですか??

ぼくも研究室に配属された当時はめっちゃ戸惑いました。。

研究室に入った当日、いきなり先輩に「これ暇なときに読んどいて」って英語の論文を渡されたんです。

「わかりました!」と元気に答えるも、内心は「マジかよ。。」でしたね(笑)

はじめの頃は「単語わかんね。」、「一文長くない?」、「眠い。」しか感じませんでした。

そんなぼくでも1年も研究室にいると、だんだん読み慣れてきたんです。今では、以前とは比べ物にならないほど、読むスピードが速くなりました。

そして、効率的な読み方が分かってきました!

この記事では、英語論文に苦しんでいる理系大学生に向けて、英語論文の効率的な読み方をお伝えできればなと思います。

どうして英語論文を読むのが難しいのか 

そもそもどうして英語論文を読むのって難しいんでしょうか。

おそらくこの3つが、英語論文が難しい主な原因だと思うんです。

  • 単語がわからない
  • 文法がわからない
  • 話の流れがわからない

単語学習に近道なし

残念ながら、単語に関しては慣れるしかありません。

それぞれの分野ごとに専門用語(technical term)があって、初めて見る単語も多いと思います。

大学受験では見かけなかったような学術的な英単語、物質名や測定法などの固有名詞などなど。

そんな時はどんどん論文に書き込んでいきましょう!

この時毎回書き込むのではなくて、はじめの1回だけ書き込み、同じ単語を2回目に見た時は思い出すようにしてみる。

こうすると習得が早いと思います。

ホントにはじめの頃が一番大変だと思います。

でもはじめの頃からきっちりやってると、だんだん知っている単語が多くなってくるので、あとあと絶対ラクになるから踏ん張りどころ!

逆にこの作業をさぼっていると、一向に上達しませんよ~。

 

文法は基本の組み合わせ

英語論文を読んでいると、「文構造どうなってんの?」「この一文長すぎ!」と思うこともあると思います。

でも、意外と英語の論文に使われている文法はシンプル。

大学受験レベルで十分に対応可能。たぶん大学生になって文法の知識が抜けているだけだと思います。

TOEICの勉強もかねて、英語の文法の勉強はやり直す価値アリですよ!

 

読み方のコツは論文の流れを知ること

じゃあどうすれば英語論文は読みやすくなるのか。

それはズバリ論文の流れを知ること。

何がどこに書いてあるのかがよくわからないから、戸惑っちゃうんです。

この論文の流れを知ることで、かなり読みやすくなる。

安心してください、日本語の文章とほとんど流れは同じなんです。

これから論文の流れにフォーカスして、効率的な英語論文の読み方について書いていきます!

 

論文の流れはこうだ!

これが英語論文の流れです。

  1. Abstract (要約)
  2. Introduction (イントロ)
  3. Results (実験結果)
  4. Discussion (議論・考察)
  5. Conclusion (結論)
  6. Method (実験方法)
  7. References (参考文献)

Discussion (議論・考察)とMethod (実験方法)はあったりなかったり。

また順序も多少前後するかもしれませんが基本的な流れはこう。

これからどの順で読めば効率的なのか、各セクションでどういった内容が書いてあるのか、書いていきますー!

ちなみに、ぼくは電気電子系の研究室に所属しています。分野によって多少違うところもあると思います。ご了承下さい。

 

英語論文の効率的な読み方

まず大前提ですが、英語論文を隅々まできっちり読む必要は全くありません。

英語を完璧に理解する必要はなく、論文の要旨がしっかりとわかればOK。

そのため英語論文を読むときは、読む目的を明確にしておきましょう!

例えば、測定手法を学びたい、現象の原理について学びたい、自分と似た実験でどのような結果が出ているのか知りたい、などなど。

これを意識するのはけっこう大事です。

英語論文の効率的な読み方について、先に結論から言いますと、この順で読むのが正解だと思います。

①Abstract (要約)

②Introduction (イントロ)の後半

③Results (実験結果)の図や表

②Introduction (イントロ)

③Results (実験結果)

④Discussion (議論・考察)

⑤Conclusion (結論)

前から読んでいくのではなく、Introduction (イントロ)の後半、Results (実験結果)の図や表を先に読むのがポイント。

まず英語論文の流れをつかむことが大事だという話を先ほどしました。

図や表は感覚的に何が書いてあるのかが理解しやすい。

だからこの部分を先に読んでおくことで、その論文の流れがなんとなくわかります。

またはじめのAbstract (要約)で、この論文に関するキーワードを拾っておくと、後でかなり読みやすくなります。

何についてに論文か、どこがこの論文オリジナルなのか、など。

こういった論文の流れを抑えたうえで、前から読んでいきましょう!

 

各セクションの内容

次に各セクションの内容について。

どのセクションにどんな内容が書いてあるのか、目印の英語は何か、をまとめました!

また、隅々まで論文を読む必要はないと言いましたが、その手抜きポイントにも触れていきます。

Abstract (要約)

Abstract (要約)にはその論文の要約が書いてあります。

論文の流れをつかむ上で、けっこう大事なセクション。

繰り返しになりますが、Abstract (要約)でこの論文に関するキーワードを拾っておくと、後でかなり読みやすくなります。

 

Introduction (イントロ)

Introduction (イントロ)はたいてい数段落に分かれていて、同じ分野なら前半は大体同じ内容が書いてあります。

後半からが大事で、この論文の内容、トライしたことについて書かれているはず。

Introduction 前半の目印英語

①「〇〇は近年注目を集めている。」

Over the past decades, 〇〇 have attracted a great deal of attention.

②『しかしさらなる応用には△△が課題である。』

Although 〇〇 have been developed, △△ still limit the viability of that.

といった感じ。

自分の研究分野の概要や背景、直面している問題などが書かれており、はじめの頃は大変勉強になる部分。

慣れてくると一番の手抜きポイント。

Introduction の後半の目印英語

後半からがその論文の始まり。Abstract(要約)で拾ったキーワードが登場するはずです。

「この分野の現在の課題が〇〇だから、それに関して△△を調べました。」というのがたいていの話の流れです。

英語の「This paper reports ~」、「In this study ~」、「We studied ~」に注目。

この目印英語の後、この論文の内容、トライしたことについて書かれています!

 

Results (実験結果)

Results (実験結果)に論文で行った実験の結果が書いてあります。

先ほども書きましたが、大切なのは図(Fig.)と表(Table.)。

図や表にはこの論文で言いたいことが詰まっている!

目印英語は、「Fig. 1 shows that ~」、「~ are shown in Table. 1」、「As shown in Fig. 1, ~」。

この英語の前後に実験結果、図や表が意味することが書かれています。

そこがこの論文で一番主張したい部分なので、一番集中して丁寧に読むべきところです。

大切な箇所は蛍光ペンでマーカーしておくと、後で読み返したときにラク。

論文を読み進んでいくと、かなりの数の論文が溜まります。

時間がたって、論文を読み返すときには、どこに大切なことが書いてあったのか忘れてしまっている場合が多いです。

読み返したとき、サッと主旨を見つけられると、かなりの時短に!

 

Discussion (議論・考察)

Discussion (議論・考察)では前セクションの実験結果をふまえて、議論や考察がなされます。

結果を裏付ける根拠、結果が意味すること、著者の考えなどが書いてあります。

正直このセクションが一番難しい。。

結果を見るだけならまだしも、結果の意味や議論となると、4年生にとっては、勉強が追い付いておらず理解不能なところが多いと思います。

というかぼくは大学院に進学した今でも、まだまだ難しいです。。

でもそれでいいと思います。ぼくもそうです。そんな時は先輩に聞いてみましょう!

「ここまでは理解できたのですが、この内容がわかりません。教えていただけますか。どこで勉強すればいいですか。」と質問すれば、教えてくれるはず。

ただ、先輩に丸投げするのは絶対にNGですよ!

 

Conclusion (結論)

Discussion (議論・考察)まできちんと読めていれば、ここの内容は繰り返しなので、スラスラと読むことができると思います!手抜きポイント。

自分の理解が合っているかどうか、読みながら確かめましょう。

また、論文の中でよくわからないところがあった場合に、結論を先に読んじゃうのもありだと思います。

Conclusion (結論)では、Results (実験結果)やDiscussion (議論・考察)の内容を短くまとめてくれています。

だから頭がこんがらがった時、Conclusion (結論)を読むと、頭の中を整理ができるかもしれません。

そのあとで戻り読みすれば効果的だと思います!

 

Method (実験方法)

Method (実験方法)では、その名の通り実験方法について書いています。

実験で用いた機器や材料、測定方法、デバイスの作成手順など。

Method (実験方法)も同じ分野なら大体書くことが決まっています。手抜きポイント。

だから慣れてくると、全部丁寧に読む必要がなくなってきます。欲しい情報だけを読み取れば十分。

ちなみに教授曰く、Method (実験方法)には実験のノウハウや注意事項といった、コアなことは書いていないそう。

やはり研究も競争なので、簡単にまねされたら困りますもんね。

 

References (参考文献)

最後に乗っているのがReferences (参考文献)。

この論文を書くにあたって、参考にした文献が乗っています。

論文を読んでいると、時々文末に小さく[]と書いてあります。

その文中の番号が、このReferences (参考文献)の番号に対応しています。

「この部分はこの論文に書いてますよ」っていう感じ

基本的にはノータッチでOK!手抜きポイント。

ですが、もし論文を読んでわからないこと、詳しく知りたいことがあったら、その文章の末尾についている番号の参考文献を検索して、勉強することも可能。

 

まとめ

最後にざっとおさらいです。

前から読んでいくのではなく、Introduction (イントロ)の後半、Results (実験結果)の図や表を先に読むのがポイント。

ざっくり内容を理解して、英語論文の流れをつかむことが大事。その後に詳しく読んでいく。

最初のざっくりは、ホントにざっくりでいいと思います。

読み進めていくと、大事なところはちゃんと何度も主張してくれます。

あと、英語論文を読むときの集中ポイント、手抜きポイントをまとめました。

  1. Abstract (要約)┃集中
  2. Introduction (イントロ)┃後半集中
  3. Result (実験結果)┃集中
  4. Discussion (議論・考察)┃集中
  5. Conclusion (結論)┃手抜き
  6. Method (実験方法)┃手抜き
  7. References (参考文献)┃手抜き

こう見ると、英語論文の量が減って、気持ちがラクになりませんか?(笑)

少しでも気持ちがラクになってくれたらいいなー!

最後に

ぼくが研究室に入った時、だれも英語の論文の読み方なんか教えてくれませんでした。

まあ大人になるってそういうことだと思います。

がむしゃらに格闘していた当時に知りたかったことを思い出して書いてみました。

はじめからスラスラと読める人なんていないと思います。

ここまで色々書いてきましたが、正直一番の武器は"慣れ"です。

この記事を読んで、あなたが英語論文を読み慣れるのがちょっとでも早くなれば嬉しいですー!

みなさん研究がんばりましょうね☆